金持ちが止まらない①
この本はトマケティピさんが書いた
「21世紀の資本」について解説していきます。
結論から話すとこの方式に集約されます。
r>g
rがgより大きいってことです。
分かりやすく解説すると、資本家と呼ばれるお金持ちがよりお金持ちに
なっていき、庶民との格差が拡大していくよってシンプルな事です。
この公式に書かれているrっていうのは資本収益率です。
資本収益率とは、今すでにある財産が資産運用してどれだけ増えているか
ってことです。
一方でgは経済成長率です。
経済成長率は簡単に言えば労働者の収入がどれだけ増えているかという数値です。
つまりr>gという公式に表現されているのは、投資とか資産運用に満たされる
お金の伸び率が、労働者の稼ぐお金の伸び率より高いよってことなんです。
具体的にrの方の財産の伸び率は4%伸びていることに対して、
労働の収入は1~2%しか伸びていません。
ようは、世界の仕組みとして庶民が働くよりお金持ちが資産運用した方が
稼げるようになっているんです。
それに加えて財産の運用だけで不労所得として生まれているお金は一部の人に
集中しているんですよね。
例えばアメリカは財産の運用によって生まれたお金の70%をトップ10%の
お金持ちが独占しています。残り90%の人たちで残りの30%のお金を分ける
という地獄のような状況になっています。
つまり少数のお金持ちたちが今持っているお金を資産運用した方が私たち庶民が
働くよりよっぽど稼げちゃうのでこらからもお金持ちはどんどんお金持ちになっていって貧乏な人はどんどん貧乏になっていってしまいます。
一言でいうと格差は広がっていく一方です。
そしてこの本で衝撃だったのが今までの経済学者は経済成長・労働者の努力でこの格差はなんとかなるっておっしゃっていたんですけどそれに対してピケティさんはそんなの嘘だとこの本で解説しているんですよね。
詳しくはまた明日ブログにて書きます。