ビジネス界の魔物「破壊的イノベーション」とは?
会社を滅ぼすイノベーション
この本はハーバードビジネススクール教授
クリステンセン先生が書かれた
平成を代表する本です。
世間一般に
イノベーション=技術革新と言われています。
イノベーションこそが
会社の利益を生んで会社を
活性化するはずなのに!?
この本では
イノベーションが会社を滅ぼす
と言われています。
それとはどういうことなのか解説していきます
大きな会社が落ちぶれる理由として
・油断・慢心
・目先の利益追求
を思いつくと思いますけど
著者のクリステンセンは
そうじゃない!とおっしゃっています。
・強い競争意識
・真撃に耳を傾け
・イノベーションに投資
といった考えを持っている
優良企業の方が潰れやすいと言っております。
持続的イノベーション
破壊的イノベーション
この2種類があげられています。
持続的イノベーションとは
・お客様のニーズに応える
破壊的イノベーションとは
・お客様に対応しているか分からない
例 ガラクタみたいな商品を安く売る
売れてる商品と全く別の商品を作る
といった技術革新です。
分かりやすく説明すると
アメリカのカメラ会社の
「コダック」
が破壊的イノベーションに
潰されたと言われています。
コダックは世界で初めて
デジカメを開発した会社で
2000年までは巨大企業でした。
しかし2012年に倒産まで
追い込まれてしまいました。
コダックはお客様のニーズに応えるため
・より高画質
・軽いカメラ
といった
持続的イノベーションを継続していました。
そうやって頑張ってる間に
なんと
appleや大手携帯会社が
携帯電話にカメラをつけちゃう!
という破壊的イノベーションを
誕生させてしまうんですよね。
そこに気づかず持続的イノベーションを継続していたので10年後に手のひらかえされたように立場が変わってしまって倒産まで追い込まれたと言われています。
コダックに何が起きたのかと言うと
持続的イノベーションが行き過ぎてしまって
コダックの進化がお客様のニーズに応える事ができなくなってしまいました。
・価額が高い
・いらない機能がついている
逆に破壊的イノベーションがお客様のニーズに応える事があるタイミングで
交わってしまいました。
・携帯電話の普及
・携帯電話機能の拡大
コダックが
持続的イノベーションを
続けた理由としては
・投資家とお得意様を無視できない
・大企業が破壊的イノベーション
に大きな投資をするくらいなら
株主に還元しないといけない。
・お得意様だったら過剰な品質を求められて、
過剰な品質と気づいていても
意見を無視できない。
他にも
・既存のビジネスをやる人材しかいない
大企業では、優秀な人材はたくさんいるが新しいチャレンジでは優秀とは限りませんよね。
ガンジガラメで抜け出せない
イノベーションの怖いところです。
破壊的イノベーションに潰されない
解決策としてゲリラ部隊を持つことをあげています
・少人数で奇襲を仕掛ける部隊を持つことで小さな市場に参入する
・投資家やお得意様の意見を大事にしないとそれはそれで崩壊の道にいくので全く大企業らしくないそんな組織を持って持続的イノベーションと同時に
破壊的イノベーションを進めること。
イノベーションのジレンマ、破壊的イノベーションには真正面から戦っても全く歯が立たないのでどう調和するのかこれを考える事が大切です。
結論として
自社の持続的イノベーション
競合他社の破壊的イノベーション
が組み合わさって襲い掛かってきます。
投資家やお得意様の意見を忠実に聞いてる間に一般的な大多数のお客様のニーズにを超えてしまうのが原因で、その解決策としてフットワーク軽く、自由に動けるゲリラ部隊を持つことが解決策だと言われています。